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サッカーをこよなく愛する人、特にレアルマドリードを愛する人を笑顔にさせることを目的に書いているブログです(^^)レアルマドリードの試合を中心に、個人的な意見や独自の角度からの分析をしていきたいと思っております。サッカーを通じて、色々な方と繋がり、自分自身の成長に繋がればいいなと思っております。

10分毎のポジショニングの変化から考察する『レアルマドリードの対応力』~リーガ27節/レアルマドリードvsヘタフェ~《後半》

今回は、昨日上げた記事の続きになります。


読んでいない方は下記のリンクから
お願いします。




早速試合分析に、移らせていただきます。


後半0分~15分(60分)

後半開始早々、ヘタフェのレミ
2枚目のイエローカードをもらい
退場になります。


ヘタフェは1人少なくなり
フォーメーションが[4-4-1]になります。


この変化がヘタフェの強固な守備のシステムが
弱体化するきっかけになったのです。



ポイントは2点あります。


1つは前半レアルマドリードを苦しめた
2トップによるプレスができなくなることです。


この退場によりファジルが1列下がらざるを
得なくなり、前半ハマっていた2トップでの
プレスができなくなり、
前半よりも更に
レアルマドリードに攻撃のチャンスを
作られるようになります。


2つ目のポイントは
フォーメーションの変化による
中盤のシステムの崩壊。



[4-4-1]への変更を余儀なくされた
ヘタフェですが前半は、2トップのプレスにより
レアルマドリードのCBのミスを誘い、
それによりレアルマドリードの中盤の選手や
SBが降りてきざるを得なくなります。


それは、ヘタフェの中盤での数的有利を
意味し、それにより前半途中まで上手く
守備ができていました。




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(ヘタフェの前半の上手くいっていた守備)



しかし、後半になると
このレミの退場により、2トップから1トップに
なり、前線からの守備がハマらなくなります。



それによりレアルマドリードの最終ラインと
中盤の選手へのプレッシャーがなくなります。



プレッシャーがなくなると
どういった影響が出るかというと
中盤でのヘタフェの優位性がなくなります。



レアルマドリードの選手が最終ラインに降りずに
中盤でポジショニング出来るので、結果的には
レアルのSBが高い位置をとることもあり
5:4の数的優位な状況が生まれます。



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また1列下がったファジルの守備が弱いのと
カルバハルとジョレンテを両方見なければならない
ならないこともあり、ヘタフェの中盤の左サイドが
最終ラインと共に弱点となります。



これらの変化によりレアルマドリードの攻撃の
勢いが更に増し、ヘタフェの左サイドを中心に
攻め、ボールポゼッションも70%近い数字を
記録しました。


ヘタフェもモリー柴崎を交代で入れましたが、
チャンスの数は増えるものの流れを変えることは
できませんでした。

60分~70分

ヘタフェが意地を見せ、1点返します。


レアルマドリードの左サイドでボールを
取られ、カウンターを潰そうと
セルヒオ・ラモスモリーナを前線で
止めようとしますが、裏をあっさりと
取られ、抜かれてしまいます。



モリーナのケアをナチョがしましたが
守備が軽くなってしまい突破を許して
結局ペナルティエリアで、ナチョが
モリーナを倒して
、PKを与えて
しまいました。


70分~80分

この時間帯からレアルマドリードの左サイド
(ヘタフェの右サイド)での攻撃
が目立つようになります。


その中心には、ケガから復帰して
64分から途中出場したマルセロがいました。



テオ・エルナンデスも奮闘していましたが
左サイドでの攻撃参加のタイミングが合わず
周囲との連携という部分で課題がありました。



それに対してマルセロは個での突破もでき
連携面でも素晴らしい働きをします。



そして特にマルセロが入って変化したことは
左サイドにそれほど人数をかけなくても
攻撃の組み立てが出来るようになることです。



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それはマルセロが入ることで
左サイドでの攻撃参加のタイミングや個人での
打開力が飛躍し、前線の選手が左サイドに流れる
必要がなくなり、中央での脅威が増すことを
意味するのです。




77分の得点シーンでも左サイドにはマルセロと
攻撃参加していたセルヒオ・ラモスしかいない中での
クロスからの得点
でもありました。




前半ではロナウドベンゼマ、イスコが
左サイドに流れていたので、中央に人が
いませんでした。


しかし、下の図の得点シーンのポジショニングを
見ればわかる通り、ペナルティエリアには
5人います。



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しかも、ファーにベイルとイスコがフリーに
なっておりヘタフェのペナルティエリア内の
選手が3人のみで数的有利な状況を
作っていることもあるため
前半との違いが顕著に現れました。




得点自体は、ヘタフェのジュネが1人で
ロナウドとカゼミロを見なければならず
ロナウドに死角を取られ
得点を決められました。


80分~90分


78分にアセンシオとコバチッチを入れ
[4-3-3]から[4-4-2]に変更してセーフティに
ボールを回しだします。


85分にヘタフェはパチェコを入れて
なんとか点を奪おうと試みますが、
上手くいかず試合終了。





私も日本人の1人として柴崎には、
11対11の状況下でクラブワールドカップで
見せたようなプレーをして欲しかったなと
思いました。



柴崎には、スペインの地で奮闘して
Wカップのメンバーに選ばれてほしい
ですね。

(ハリルの好みの選手ではないですけど…笑)






話は逸れましたが
レアルマドリードパリ・サンジェルマンとの
2legに向け、いい調整ができたと思います。


しかし
「ルカとトニを観察する時間は2日ある。何をしようとしているのか、どんなプランがあるのかを君たちに伝えることはできないよ。私が望んでいるのは、全員で試合に迎えることだ。月曜日には全員が練習に参加できることを祈っているが、どうなるかはわからないね」

ジダン監督が語っているように
モドリッチとクロースのケガの状態が
懸念材料です。


相手もネイマールが欠場とはいえ
今日のような中盤の状況では大量失点も
免れないの相手なので
モドリッチ
クロースには是非とも復帰して欲しい
ところです。





今日も読んで頂きありがとうございます。

このブログが、皆様のお役に立てれば幸いです。

ではまた!