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サッカーをこよなく愛する人、特にレアルマドリードを愛する人を笑顔にさせることを目的に書いているブログです(^^)レアルマドリードの試合を中心に、個人的な意見や独自の角度からの分析をしていきたいと思っております。サッカーを通じて、色々な方と繋がり、自分自身の成長に繋がればいいなと思っております。

EURO制覇後も更に進化し続けるポルトガルと新たな化学反応~『チーム・ロナウド』から『ダブル・シウバ』の台頭~前編


ポルトガルがサッカー界に衝撃を与えたのは
間違いなくEURO2016だろう。

ロナウドだけのチームだと誰もが思い
同代表に恐れを抱く国はいなかった。

ユーロの結果自体も6試合中
準決勝のウェールズ、決勝戦のフランス戦での
2勝以外は4引き分けと華々しい結果ではない。

ではなぜ、優勝できたのか?



答えは一つだ。
ロナウドポルトガル代表の全てを変えたのだ。
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『ダブル・シウバ』などの若手の台頭も
今のポルトガルの強さの要因とも言えるが、
初戦のスイス戦こそ敗れたものの
欧州予選を9勝1敗でワールドカップに
進出した圧倒的な強さは、ロナウドが代表を
変えた結果とも言えるであろう。
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群雄割拠の世界サッカーのなかで
FIFAランク4位という数字にも
表れてい点も特筆すべき点である。


これからポルトガル代表の強さの秘訣を
選手・監督の紹介、チームスタイル、課題などを
交えて紐解きたい。


①どんな監督なのか?

フェルナンド・サントス
1955年10月10日(63歳)
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パウロ・ベント監督がブラジルW杯の予選敗退や
EURO2016での格下相手への敗退で、
解任となり2014年9月に後任として、
サントス監督が選ばれました。

ポルトガルの監督になる前に
サントス監督はブラジルW杯で日本とも
対戦したギリシャ代表監督
として
ギリシャを同代表初のW杯ベスト16
導いたという輝かしい実績を持つ監督です。


サントス監督は
守備的な戦術が特徴の監督です。

状況によって臨機応変に守り方を変えて、
相手に対応する緻密な守備のシステムは
相手からしたら非常に厄介です。


ギリシャの監督時代には、ブラジルW杯の
日本とギリシャの試合でMFのカツラニス
退場で10人となり、数的不利の状況でも
日本に得点を許さず決勝トーナメント進出を
決めました。

またポルトガル代表でも、
EURO2016の決勝でロナウドを負傷交代で
失い、フランスに圧倒されつつも
1点を守り切り優勝を果たした
ように
持ち味の守備は結果にも表れております。



②どんな選手がいるのか?

クリスティアーノ・ロナウド

1985年2月5日(33歳)
187cm/83kg
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ポルトガル代表の顔といえば
サッカーを知らない人でも一度は聞いたことのある
クリスティアーノ・ロナウドです。


33歳という年齢にも関わらず
レアルマドリードという世界でも有数の
強豪クラブのエースとして活躍できるのは

ストイックな体調管理の賜物です。


そんなロナウドも衰えてないわけでは
ありません。


キレのあるドリブルで相手を置き去りにしていた
10代
ドリブルのみならず、
ゴールゲッターとしてゴールを量産
した20代前半
20代後半から現在に渡っては
主に左サイドを主戦場にし
ペナルティーエリアでの得点に絡むプレーも
多くなってきました。


それは体の衰えをプレースタイルの変える
ことによって
カバーしたのであり、
その適応力は並大抵の選手では
到底できないことです。


弱点は、加齢ゆえの運動量の低下
執拗にマークされるとフラストレーションが溜まり
集中力を切らしやすいことです。


(YouTubeより引用)



~『受け継がれるべき伝説』破られることのない
ロナウドのタイトルの数々~

バロンドール(欧州年間最優秀選手)を5度受賞

チャンピオンズリーグ得点王6回

・所属した3チーム全てでの優勝経験

スポルティングCP1回
マンチェスター・ユナイテッド6回
レアルマドリード15回
※リーグ戦、カップ戦含む

プレミアリーグチャンピオンズリーグ
レアルマドリードでの年間最多ゴール記録

上記のようなタイトルは一例であり
個人のタイトルやその他の様々なタイトルを
合わせれば、数えきれない程のタイトルを
持っており
今後この記録を越えることが
できる選手が出てくることはないとも
言われています。


またロナウドの話をすると必ず
メッシとの比較の話も出てきます。


バロンドールの受賞回数も同じで
スペインのリーガ・エスパニョーラでの
クラシコでは、必ずと言っていい程
ロナウドとメッシの得点に
フォーカスされます。
  


リオネル・メッシが生まれながらの
天才であるのに対して
ロナウド努力でスーパースターに
駆け上がった選手です


当然W杯でもポルトガル代表として
世界から注目や期待をされています。






ベルナルド・シウバ

1994年08月10日(23歳)
173cm/64kg
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16/17シーズンに、モナコの主力メンバーとして
活躍しPSGを抑え、リーグ優勝に貢献し
2017年5月にマンチェスター・シティ
移籍しました。


ラカゼットヴェラッティと比べても
リーグ・アンでの市場価値が高く、
約721億の移籍金で移籍した評価の
高い選手です。


細かいタッチのドリブルで相手を抜き
個で局面を打開するテクニック
この選手の魅力です。

弱点は、前線の選手でありながらも
得点力がないことです。


ダビド・シウバの後継者として
マンチェスター・シティに入ったのですが
同チームの公式メディアで
『僕は子供の頃からシルバに憧れていて、彼こそ世界最高の名手の一人だと思っているからね』
と自身も語るようにダビド・シウバと共に
プレーしたいという想い
も、
マンチェスター・シティへの移籍理由で
あったと同時に、シウバへのリスペクトの
感情もあったのでしょう。


(YouTubeより引用)


アンドレ・シルヴァ

1995年11月06日(22歳)
182cm/78kg
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FCポルトで10番を背負い、
現在はACミランで活躍中の選手です。


ロナウドの後継者とも囁かれている
この選手のことをロナウド自身も
アンドレ・シルヴァは怪物級の活躍をしている。それはゴールのことだけを言っているわけではない』
と語っているように、期待の若手です。


両足で強烈なシュートを蹴ることができ、
空中戦も強く、典型的なCFタイプ
でありながら、ロナウドのプレーする
スペースを作る黒子的な動きもできる
言わば万能型CFです。


弱点といえば、
スピードとコンディション面です。

絶対的なスピードがなく
全盛期と比べて、スピードを武器に
していないロナウドとの2トップだと
DFラインに対する怖さがあまりありません。

またリーグ戦に23試合に出場して
2得点しか決めてなく、
フル出場が前半戦の4試合しかない
という状況なのでコンディション面でも
心配です。


バルセロナチェルシーで活躍した
ポルトガル代表のレジェンド、デコ
『Gazzetta dello Sport』の取材に対して
「彼を見ると、少しだけフェルナンド・トーレスが思い浮かぶ。エリアの選手というだけでなく、ピッチを動き回るからね」との高い評価を得ています。



(YouTubeより引用)


ペペ

1983年02月26日(35歳)
188cm/81kg
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レアルマドリードに10年間在籍し、
セルヒオ・ラモスと共に
レアルの最終ラインを守り続け、
現在はトルコリーグの強豪チームである
ベジクタシュに在籍しております。


ぺぺの魅力といえば、高い対人能力です。

ぺぺの印象といえば15/16シーズンの
チャンピオンズリーグ決勝
アトレティコマドリードとの一戦での
顔面を押さえ込んだ演技、また数々の
問題行動がフォーカスされがちです。


しかし14/15シーズンに関して言えば
一時期、イエローカードをもらってない
CBとしても話題になり、実はそこまで
ラフプレーが多いというわけではないのです。


そのため空中戦や強靭なフィジカルを
活したディフェンス
は相手にとっては
非常に厄介です。

弱点は足元のテクニックがなく
ビルドアップが安定しないことです。


(YouTubeより引用)



~トルコ移籍の謎~

レアルマドリード側からも
契約を提示された
のにも関わず、
2017年の夏にベジクタシュに移籍しました。


『クラブの僕に対する扱いが、理想的なもの
ではないと理解したからね』

と語っているように、不満を抱いていた
のは事実です。



ペペにとって契約の一番の条件は
単年契約
でした。


当時34歳という年齢でレアルやPSGが
提示したと思われる、複数年契約
リスクでしかありません。


レアルマドリードでキャプテンを
務めていたこともあり
、それゆえに
責任感が強くケガによる長期離脱への
心配、(CBとは言え)体の衰えによる出場機会
の減少と同時にチームへの貢献度の低下を
予測した上での決断だったのだと思います。



イニエスタも衰えという理由でバルセロナ
退団することを決めましたが、
周りからはできるのではないかと
思われていても自分のことを一番知っている
のは、やはり自分である以上
全盛期と比べてしまって、このままやることに
対してのジレンマを感じるのでしょう。


それと同時にあと数年できるという状況で
他のリーグに移籍して、視野を広げたいという
考え
もあるでしょう。



この続きは、近日公開の後編をご覧ください。
ポルトガル代表の戦術や課題を書きたいと思います。




今日も読んで頂きありがとうございます。

このブログが皆様のお役に立てれば幸いです。

ではまた!