『フィールドの監督』ミッドフィルダー
今回はボランチについて紹介します。
日本では、ポジションでいうと中盤の選手のことを
ボランチなどと呼びます。
ボランチとは元々ポルトガル語で
『舵取り』という意味の言葉です。
大きく言うと
試合を攻守に渡ってコントロールすることがボランチの仕事です。
また中盤の選手のことをボランチと
呼ぶのは、日本とポルトガルだけです。
スペイン→インテリオール、ピボーテ
イタリア→レジスタ
イギリス→ミッドフィルダー、アンカー
上記のように中盤の選手のことを
国によって多様な呼び方をします。
ボランチの仕事
ボランチという一つの言葉で、
ボランチの仕事を紹介するとあまりにも
多すぎます。
なので、ボランチを仕事とポジションを基準に3タイプに分けて紹介したいと思います。
・バランサー、バランサーの仕事
プレーゾーンは、CB、SBの前のエリアで
行動範囲が小さいのは、運動量より
位置取り(ポジショニング)が大切なため
です。
①CB・SB(以後、最終ラインと呼ぶ)と
連携してパス回しをして、攻撃の出発
(ビルドアップ)となる
→チームメイトと敵の選手の位置を確認
して広く開いたCBの間に、中盤からDFへ移動して、DFラインと連携して
ビルドアップすることによって、
ボール回しを落ち着かせ、ボールを
奪われる可能性を減らします。
また最近では攻撃の際、左右のSBが
中盤の位置まで上がるのでDFラインが
2人や1人になってしまうので、
そのフォロー役としてポジションを
一列下げてプレーするということもあります。
②ボールが中盤から前線に進んだ際には
ボールより後ろにポジショニングして
カウンターに備えたり、危険なスペースを
カバーして、攻守のバランスを保つ
→セットプレーで(フリーキックやコーナーキックのこと)一回試合が止まり、
ポジショニングなども関係ないときや
カウンター(攻撃中にボールを奪われ、すぐに攻守が
逆転すること)のときがサッカーでは、
得点の生まれる確率が高いです。
なのでその一つであるカウンターを
防ぐために、バランサーの選手は
中盤より前のエリアに、あまり
ポジショニングしません。
ボールを奪われた際にはすぐにボールを
持った選手に近寄り、攻撃を遅らせたり
ボールを奪って再度攻撃することを
目的としているためです。
③空いているスペースのカバー、1対1に
勝ってボールを奪う
→[4-1-2-3]のフォーメーションだと
以前にもお話した通り、近年ではSBが
高い位置を取って攻撃参加するため、
元々SBの選手がいた場所ががら空きに
なります。
そのスペースをカバーするのが
バランサーの役割です。
また、CBとCBの間もスペースが
あったりもするので、特に相手の前線のFWが3人のときは、CBとCBの間に
ポジションして、数的同数を作ったり、
弱点となる空いたスペースを防ぎます。
バランサーのポジションは
中央のペナルティーエリアの前にいるため
抜かれたら大ピンチです。
なので中央に相手選手が
侵入してきたら、一番は相手を止めること
。
次に、前に進ませないよう相手の侵入を
遅らせると。
紹介したようにバランサーは
攻撃より守備の方が比重が高いかも
しれないが、攻守両面で中央のスペースで
仕事をするため、周りを見る力・考えて
動く力(インテリジェンス)が必要です。
日本人選手で言うと
ドイツのフランクフルト所属の
長谷部誠選手などは、こういったプレーが
上手いです。
地味なポジションがゆえに
日本ではあまりクローズアップしませんが
世界的にはとても重要なポジションです。
まとめるとバランサーは、汚れ役兼
攻撃の出発点と理解して頂けると
嬉しいです。
今日も読んで頂きありがとうございます。
このブログが皆様のお役に立てれば
幸いです。
ではまた!