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サッカーをこよなく愛する人、特にレアルマドリードを愛する人を笑顔にさせることを目的に書いているブログです(^^)レアルマドリードの試合を中心に、個人的な意見や独自の角度からの分析をしていきたいと思っております。サッカーを通じて、色々な方と繋がり、自分自身の成長に繋がればいいなと思っております。

ジダンの迷采配!!クラシコ「後半」

今回は、前回の続きになります。

前半完璧に押さえ込んだレアルマドリードが後半どのように仕掛けるのかという後半になります。




ブスケツからメッシへ

コバチッチのマンマーク

見出しの通りコバチッチのマークが
ブスケツからメッシに変わります。

前半もカゼミロがブスケツにマークをして
コバチッチがメッシをマークをするというように、マークを変えるシーンも
ありましたが、後半からは完全にメッシに
マンマークをするようになります。

 

この変化こそが、レアルマドリードの守備の歯車が狂い始める要因となります。


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上の図のように後半からレアルマドリードはメッシに対してのコバチッチを
マンマークさせ、DFラインは特殊な
3バック気味の陣形を敷きます。

攻撃陣はというとコバチッチをDFラインに
下げたので、中盤が数的不利になります。

そこで、レアルマドリード
サイドバックを常に高いポジションに
配置して、攻撃時はバルセロナの[4-4-2]に対して、
[3-5-2]のような
フォーメーションを組み、数的優位な状況を生み出します。

そして守備時はマルセロとカルバハルが
下がり[5-3-2]に変わります。


DFラインと中盤に数的優位を作り
前半も上手くいったサイドでの攻撃を
後半も引き続きやろうと試みます。


しかし、中盤の守備で考えると
ブスケツの守備は誰が行くのかという
問題になります。


フォーメーション的にいうと
カゼミロになりますが、カゼミロがマークにいくと中央のアタッキングサード
エリアががら空きになり、DFの誰がカバーに行っても、DFの空いたスペースを
メッシやスアレスに使われるという悪循環が生まれます。

前半のブスケツのプレーを見て調子が悪いと判断した上で中盤でボールを奪うというコンセプトの上で、カゼミロは守備のバランスを取るようなプレーコンセプトをとったのでしょう。



後半の展開

恐れていたことが全ておこります。

前述のように、ブスケツがフリーなので
ビルドアップや中盤のボールが回しが
始まります。


それによってバルセロナ本来のリズムが
生まれて、前半と打って代わり、
レアルマドリードが押し込まれる展開に
なります。


それを見かねて、カゼミロがブスケツ
プレッシャーをかけるが、アタッキングサードが空き、パウリーニョに使われ
益々悪い状況が生まれます。

また両SBを上げたのが裏目に出て、
そのSB裏を使われます。


スアレスが後半途中からレアルの右サイドに張っていたのもスペースがあったゆえの
行動なのです。

つまり、フリーのブスケツを中心に
ボールを回してレアルマドリードの中盤を崩せば決定的なチャンスが生まれる状況に
なってしまっているのです


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そして後半8分得点が生まれます。


カウンターとバルセロナの選手の

フリーランによって崩壊したレアルの守備


まず始めに、レアルマドリードが相手陣内でボール回しをし、クロースが裏に抜けたベンゼマへの縦パスをセルジ・ロベルトに
カットされます。


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そしてイニエスタにパスし、ブスケツ
ボールを預けます。

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当然カウンターの芽を摘みたいレアルは
クロースがブスケツにマークをつけますが
上手くかわされます。



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またブスケツからパスが出るまでの間に
イニエスタがボール受けに、左サイドに移動します。


カゼミロもイニエスタについていき、
右サイドにいたモドリッチとカゼミロが
引き離され守備の連携がとれなくなり、中央の守備の強度が低くなります。

(図の①)


そしてモドリッチの背後から前に抜け出したラキティッチに(図の②)、ブスケツからの縦パスが送られます。(図の③)


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ボールを受けたラキティッチ
ドリブルで中央突破し、アタッキング
サードまで侵入してきます。

前述の通りカゼミロが前に出て空いてるので、スペースが空いていてラキティッチ
容易にそのスペースを使います。


コバチッチはラキティッチの進行方向に
いましたが、メッシとラキティッチの2人のどちらにつけばいいのか一瞬迷った隙に
ラキティッチに突破されてしまいます。

(図の①)


この時、中盤のカゼミロ、モドリッチ
クロースが近くにいれば迷うことなく
メッシのマークだけに集中できましたが
図の通り、その3人はブスケツの縦パスによってはがされ、アタッキングサード
数的優位を作られていた状況でもあり
どっちにいっても得点は入っていた
でしょう。


そしてさすがにラキティッチを止めないといけない状況で、ヴァランは右サイドで
フリーだったスアレスのマークを捨て

ラキティッチを止めに入ります。
(図の②)


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ラキティッチに4人がマークしてる中
形上はセルヒオ・ラモスがマークしているのですが、パスの瞬間はセルジロベルトと同一の目線に入っていないため左の
セルジ・ロベルトにパスが通ります。
(図の①)


そして左でフリーでいたスアレス
セルジロベルトがグラウンダーのクロスを
入れ、シュートが入ります。
(図の②③)

ヴァランがマークを切ったおかげでフリーになったこともありますし、もしヴァランがスアレスにずっとマークをついてても
ヴァランとセルヒオ・ラモスの間も広大な
スペースがあったので、そのままバイタルエリアまで中央突破されているので、
結果は変わらないでしょう。

スアレスがフリーなのは元々、カルバハルの高いポジショニングの裏に
ポジショニングしていたからであり、
その狙いは、前半レアルがやっていた戦術と同じであり、バルセロナは得点という形で結果を出しました。


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2点目もカルバハルの裏を使われたのが
きっかけで、PKを取られたりと両SBの
守備の対応が、上手くいかなかったゆえに
攻撃のチャンスを何度も作られて、

カゼミロの空けたアタッキングサード
スペースもパウリーニョに何度も使われ
チャンスを使われていました。


カルバハルが退場し、ナチョをいれて
両SBを下げて対応したものの時すでに遅し
という感じでした。

極めつけには、メッシが、個人技で
マルセロを抜きレアルの左サイドの
深い場所でフリーになり、A・ビダル
パスを出し3点目が入り、レアルを絶望の淵に追い込みました。



上手くいっていた前半の戦術に
無理に何かを付け足すことが、逆に裏目
出たという結果です。

攻撃に関しても、パウリーニョが前半とは異なり、右サイドでしっかり守備をして
尚且つ、セルジ・ロベルトとアラバは
基本守備に専念し、カウンター時など状況によって中盤に顔を出すという具合に整った[4-4-2]を作って、レアルの攻撃を防いでいました。



コバチッチが前半と同様にブスケツ
マンマークをつき、カゼミロを含む中盤が
上手く守れていたとは思いますが、
今となってはどうしようもないです。


リーグ戦再開まで時間があるので
コンディションを持ち直し、
また強いレアルマドリードが観たいです。

勝ち点差14は現実的には厳しいですが、
何が起こるかわからないのが
サッカーなので、私は引き続き最終節まで
応援したいと思います。


今日も長々読んで頂き
ありがとうございます。

このブログが皆様のお役に立てれば
幸いです。

ではまた!