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サッカーをこよなく愛する人、特にレアルマドリードを愛する人を笑顔にさせることを目的に書いているブログです(^^)レアルマドリードの試合を中心に、個人的な意見や独自の角度からの分析をしていきたいと思っております。サッカーを通じて、色々な方と繋がり、自分自身の成長に繋がればいいなと思っております。

『BBC対MCN。試合を分けた前線の3人』~チャンピオンズリーグ レアルマドリードvsパリ・サンジェルマン~前編

『これがCLだ。僕たちには経験がある』


チャンピオンズリーグRound16 1legの
パリ・サンジェルマン戦の後に
クリスティアーノ・ロナウドはこう述べた。


試合自体はホームで3-1と勝ったものの、
前半に先制され、試合自体も支配されていた状況から
3点を取りなぜ逆転できたのか?



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下記の3つの切り口から
試合全体の分析を行いたい。


①右サイドのネイマール対策


②勝負を分けたエメリ監督の迷采配


③後半2枚替えのジダンの真意







①右サイドのネイマール対策

戦前からカルバハルが、
1legは出場できないことが分かっていたため
大方の予想は、右SBをナチョが務めることが
わかっており、結果的にスタメンでした。



守備に定評のある選手ですが、マッチアップするのがネイマールということで
私を含むマドリディスタ全員が不安を抱えてました。


実際に試合に入るとレアル側の右サイドを
執拗にパリ・サンジェルマン(以後PSG)の攻撃陣は
狙います。



しかし、レアルマドリードにも
守備でのある決まり事があることに気づきます。



それは、『基本的にはナチョが縦を切りつつ、マンマークで守備をしてネイマールを中央に誘導しつつ、ボールを持ったネイマールが中央に移動したところで、中盤のカゼミロとモドリッチ、そして状況に応じてイスコが上手く連携してネイマールを潰す』
という決まり事です。



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中央のスペースを突破されることと共に
サイドを突破されることもピンチを招きます。


中央にはリーグアン得点ランキング2位のカバーニがいるため、サイドを突破されクロスという攻撃も
非常に危険です。
  


それを踏まえた上で
縦を切る個人戦術をジダンはナチョに与えます。




実際に後半途中までサイドでの
ネイマールの個の突破はある程度制限することに
成功し、最大のウィークポイントであった
右サイドの守備を能力ではなく
戦術でカバーします。



話は脱線しますが、全体戦術の守備も
PSGを苦しめていました。


それは、去年のクラシコで行った
敵陣内での『マンツーマンディフェンス』です。


クラシコでは、後半からこのマンツーマン
ディフェンスをやめましたが、
この試合ではフルタイム続けました。



PSG戦での全選手の走行距離が
計123.644キロメートルを記録して
今季のCLの最長距離になったという数字にも
積極的な守備面が表れています。


敵陣内でのショートカウンターも何本か
決まったり、CBにプレッシャーをかけて
パスコースを限定させたりと、ある程度
この『マンツーマンディフェンス』も効いてました。


CLで勝ち進めば、ゲーゲンプレスに続き
貴重な守備の戦術トレンドになる可能性を
秘めています。




②エメリ監督の迷采配

やはりこの人は、なぜかアウェイに弱いですね。



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迷采配と言われるシーンは
後半19分のカバーニをムニエに代えたシーンです。


フォーメーション自体もダニエル・アウベス
一列上げてムニエをSBに入れ、フォーメーションも、
[4-3-3 ]から[4-4-2]に変更します。



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エメリ監督の狙いとしては
自陣の右サイドのケアです。


交代前の守備時は、ボールを持っているサイドのWGが
一列下がり[4-4-2]の守備ブロックを形成します。


右サイドの守備にフォーカスすると
ムバッペはそれほど守備意識が高くなく、
ヴェッラッティも攻撃で高いポジションを
取るため、攻守の切り替えが遅いです。



それゆえに、右サイドのサイドのスペースに
広大なスペースが生まれます。


前後半含め何度もマルセロに、そのスペースを使われてサイドでの優位性を作られています。




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そのため、本職がSBのダニエル・アウベス
一列あげることで
守備の強度を上げようとします。





しかしこの戦術的な交代は、理には叶っていますが、
誰もが疑問に思ったゆえにより一層の悪循環を
生みます。



交代による影響は、2つあります。



1つは、攻撃力の低下です。


カバーニというターゲットマンがいなくなったため、単純に攻撃の選択肢が減ります。


また、2トップになったため
中央でのプレーが多くなり
ムバッペとネイマール
自分で仕掛けること多くなります。


ネイマールは前半、カゼミロとモドリッチ
潰されることが多く、カバーニ交代後の中央のエリアでのプレーもことごとく潰されていました。



ムバッペは上手く右サイドを攻略して
右サイドからのチャンスを演出していました。

しかし、チーム自体が左サイドに比重を置いているため
サポートする選手が少なく得点に繋がるチャンスを作れませんでした。




そのためPSGは
途中からダニエル・アウベスを前線の攻撃に参加させて、3トップのような形に修正します。





しかしダニエル・アウベスには、守備のタスクがあり、3トップになるにしても
カウンターを警戒しながら、遅れてファイナルサードに上がる形だったので、
その修正も中途半端な改善に終わります。





1つめと関連する2つ目の影響が
ダニエル・アウベスの前線への攻撃参加の影響で、
再度右サイドのスペース問題が浮上します…













長く書いてしまったので
この続きは明日にしたいと思います。



『③後半2枚替えのジダンの真意』については
今シーズンというより、ジダンが監督になってから
初めて使った大胆な戦略ということだけ、
紹介しておきます。




続きは明日の夕方までには
投稿したいと思いますので、良かったら
続きも読んで頂けると幸いです。



今日も読んで頂きありがとうございます。


このブログが皆様のお役に立てれば幸いです。


ではまた!