『ベルギー史上No.1 黄金世代』~ベルギー代表~
ムサ・デンベレ(トッテナム)、ナインゴラン(ローマ)、
メルテンス(ナポリ)に共通することは
なんだろうか?
ベルギー出身の選手なのは
言うまでもない。
ナインゴランは、ローマの心臓として
中盤の攻守のバランスを取る唯一無二の存在。
メルテンスは、セリエAで現在1位のナポリで
CFとして得点を量産している。
各国のリーグでレギュラーの選手達でさえも
この国の代表ではスタメンに入れないのだ。
フォーメーション・チームスタイル
フォーメーションは、基本的には
[3-4-2-1]です。
監督は、ロベルト・マルティネス監督です。
16年8月に就任したスペイン人監督であり
代表監督を務めるまでは、古巣スウォンジーを
24年ぶりに、当時のプレミアリーグの一部リーグに
昇格させたり、13/14シーズンにウィガンを
FAカップ優勝に導く、輝かしい経歴を持つ監督です。
日本代表との親善試合を観た方は
わかると思いますが、ベルギー代表は
強力なタレントを擁して渦状攻撃を
仕掛けてくる攻撃的なスタイルのチームです。
ロシア欧州予選では、
ギリシャやボスニュア・ヘルツェゴビナと
同組のグループHでしたが、9勝1分無敗という成績を残し、13度目のW杯出場を決めました。
また、欧州予選の総得点は『43』であり
この数字は、ドイツ代表と肩を並べ
欧州予選最多得点記録となっています。
強靭なフィジカルと空中戦の強さで
プレミアリーグで今シーズン、12ゴール(6位)を
叩きだしたルカク。
ルカクとは対照的に、足元の技術に
支えられたドリブル突破や今シーズン11ゴールでルカクに迫るゴール数でありチームに貢献するアザール。
この2選手の他にもA・マドリードの
カラスコやパリ・サンジェルマンのムニエ、
そしてバックアッパーにも
先ほどあげたメルテンスという
豪華攻撃陣がベルギーには揃っています。
中盤も、今やマンチェスター・シティに
いなくてはならない存在であるデブライネがいます。
デブライネは、戦況を即座に理解し
2手3手先まで読み、味方にパスを供給したり、
時にはウイング(特に右)の位置で、アタッカーとして
クロスをあげたり、味方との連携で
崩したりと色々な役割をこなすオールラウンダー
であり稀代のゲームメーカーでもあるタイプの
選手です。
そのデブライネとアザール、ルカクとの
連携での得点や、カウンターから
ロングボール一本でルカクに当てて
デブライネに落とし、数本のパスだけで
得点を生むことが主な得点パターンです。
強力な攻撃とは裏腹に、ベルギー代表は
守備に問題があります。
2017年3月に行われたロシアとの親善試合では
3得点を取るものの、結局3点を返されて
引き分けになりました。
また、10月のボスニアヘルツェゴビナ戦では
4得点を取って勝ったものの、相手にも
3得点をされるなど、守備の不安定さが
目立ちます。
なぜそんなにも守備が不安定なのかと言うと
実は明白な理由があります。
それが守備時の間延びです。
相手がボールを持った際には
ボールサイドのWBが一列下がり、
4バックを作ります。
押し込まれると5バックになることも
あるので中盤が人数不足に陥り、
システム上間延びが発生します。
その間延びと中盤の数的不利を嫌い
中盤の選手も自陣の深い位置まで戻ります。
どんな相手であろうと
ボールのポゼッションで上回れれば
守備の機会が少なくなるのでいいのです。
しかし一旦相手にボールを持たれると
引いてしまうため、ベルギーは守備に
追われる時間が長くなり、体力を守備で
消耗してしまいます。
実際に去年のメキシコとの親善試合でも
引いて守り、体力が消耗してきた後半に
メキシコのドリブル突破についていけず
守備のシステムの混乱を招き
大量失点(3失点)。
攻撃は文句のつけようがないが、
守備の面で言えば、ロシアワールドカップまでに
まだ時間があるのでマルティネス監督には
守備の強化を積極的に取り組んで欲しいです。
フランス・イングランド、そしてベルギー。
サッカー新興国であるこの3チームが
ロシアワールドカップでジャイアントキリングを
起こし強豪国に一泡ふかせられるかが
ワールドカップの楽しみ方の一つでも
あります。
ブラジル大会の準々決勝敗退の際に
デブライネが流した大粒の涙を
マルティネス、そして選手たちは、
忘れてはいけない。
今日も読んで頂きありがとうございます。
このブログが皆様のお役に立てれば、幸いです。
ではまた!