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サッカーをこよなく愛する人、特にレアルマドリードを愛する人を笑顔にさせることを目的に書いているブログです(^^)レアルマドリードの試合を中心に、個人的な意見や独自の角度からの分析をしていきたいと思っております。サッカーを通じて、色々な方と繋がり、自分自身の成長に繋がればいいなと思っております。

『日本との対戦の可能性もあり!?”スリーライオンズ”』~若手の積極起用と戦術家・サウスゲイト~後編

本日はイングランド代表の紹介の後編です。

今回は、イングランド代表が
どのようなサッカーをするのか?
ということにフォーカスして
書いていきたいと思います。

前編見てない方はこちらから
お願いします↓

『日本との対戦の可能性もあり!?”スリーライオンズ”』~若手の積極起用と戦術家・サウスゲート~ 前編 - マドリディスタのマドリディスタによるマドリディスタのためのブログ⚽


~目次~

①なぜ4バックから3バックに変えたのか?

W杯欧州予選では、8勝2分0敗
圧倒的な成績でW進出を果たしました。

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(getty imagesより引用)


日本のアジア予選と状況は似ていますが
欧州予選ではイングランドに対して
自陣に引いて守る相手が多かったのです。


それゆえに中盤に優位性を作る
【4-2-3-1】で諸国に対抗していました。

10試合で18得点と結果だけ見れば
素晴らしい成績ですが、欧州予選の
スコットランド戦では
2得点しながらもスコットランドに追いつかれ、
守備の脆さを露呈しました。


そして『予選では勝てても、本選では上手くいかないだろう』と思ったサウスゲートは、
4バックから3バックへの
大胆な戦術的な変更を敢行しました。




イングランドの『チェルシー+トッテナム』の戦術

昨年プレミアリーグを制したチェルシー
コンテ監督、17/18シーズンを制した
マンチェスター・シティグアルディオラ監督
そしてプレミアリーグで新たに強豪クラブとして
台頭してきたトッテナムポチェッティーノ監督


この3監督に共通する点は
なんだろうか?


主な戦術のオプションとして
3バックを使用しているチームです。


実は現在プレミアリーグでは
3バックが流行っています。


実際のデータとして
バーンリー吉田麻也所属のサウサンプトン以外の
18チームがプレミアリーグで今年3バックを
試しています。


もちろん3バックとサウスゲート
監督にも共通点があるのです。


イングランド代表が3バックを取り入れたのは
2度だけであります。

1996年のEUROでベスト4に導いた
テリー・ベナブルズ監督とそのベナブルズの後任で
1998年のフランスW杯でイングランドを2大会ぶりに
出場に導いた
グレン・ボドルだけです。


そのときに最終ラインを任されていたのが
サウスゲート監督であり
、その成功体験を
現代サッカー風に改良を加えたのが
今のイングランド代表なのです。

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(getty imagesより引用)


どんなサッカーなのかと言えば見出しにもある通り
チェルシートッテナムなのです。


守備時にはWBが最終ラインに下がり【5-3-2】で
中央のスペースをコンパクトに守り
敵をサイドに追いやり、ボールを奪ったら
ロングカウンターで縦に当てる戦術は

ケイヒルダビド・ルイスアスピリクエタ
ボールを奪った瞬間に前線のアザールに当てる
チェルシーの戦術そのものであります。


また、イングランド代表にはポチェッティーノ監督
トッテナム)の教え子である選手が数多く
(15人)代表に選出されているため

ゲーゲンプレスからのリトリート守備、
そこからのショートカウンターという
トッテナムの戦術を効率的に行うことができます。




③多様な戦術を扱う、戦術家サウスゲート

前述のようにサウスゲートは
W杯が決まって、4バックから3バックに
変更しました。

更にサウスゲートは最終ラインの
3バックは固定しつつ、前線の組み合わせを
相手によって変更することもあるのです。


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第一に、一番バランスの取れた
【3-5-2】
を使う場合です。



WBのスピードを生かしたサイド攻撃
2トップとの連携による攻撃
守備の際にWBが最終ラインに下がり、
5バックで守る強固な守備はバランスが良く
イングランド代表が頻繁に使用するフォーメーションです。


ケインヴァーディー<レスター>の2トップや
ケインラシュフォードマンチェスター・ユナイテッド>の2トップのパーターンは3バックを
基本フォーメーションとしている代表チーム
にとっては悩みの種でしょう。



正に、同組のベルギーは3バックが
基本フォーメーションであるので
どのような戦い方をするのか
に、注目です。

 


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第二にトッテナムのような【3-5-1-1】
使う場合です。


攻撃ではデレ・アリケイン
トッテナムコンビでの連携がメインであり
その後ろには守備的な中盤の選手を起用する
ことにより守備では、より守備的なカウンター色を
強めます。




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第三に最も攻撃的な【3-4-1-2】
使う場合です。


今シーズン12ゴールラシュフォード27ゴールケイン9ゴールデレ・アリ
イングランド代表の中では主なゴールゲッターで
3人を同時に使ったこのフォーメーションが
最も攻撃的な戦い方のできるフォーメーション
なのです。




これ以外にも何個かフォーメーションがありますが
どのフォーメーションでもプレーの
決まり事に類似点があるので、
多様なフォーメーションがある中でも
選手が対応できるのです。


そして、対戦国にとっては、当然イングランド
分析がしづらく、厄介な相手とも言えます。



イングランド代表の問題点


昨年10月のブラジルとの親善試合では
0ー0という結果だけを見れば、強豪相手に
健闘したかもしれませんが、ボール支配率は
34%と低い数字でした。


この数字からブラジルに終始ボールを持たれて
イングランドは、守備に追われる時間が多かった

だろうということは容易に想像がつきます。

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(getty imagesより引用)


カウンター一辺倒だと、
どんなにそのカウンターが強烈でも、
ポゼッションというボールを持つ時間を
作れなければ
相手からも読まれてしまい、
ボールを持たれ、体力が奪われるだけという
状況が生まれてしまいます。



強みであるスピードを生かしたカウンターも
守備に追われ、運動量が低下した状態では
当然ながら脅威ではなくなります。



攻撃では、一応は最終ラインからの
ビルドアップで中盤から前線へと繋ぐことを
チームとして目指しています。


しかしジェラードランパード以降の
イングランドの中盤にはボールを動かせる
プレーメーカー
がいません。



前述の②で説明しましたが
カウンター戦術を敷いているのは
人材的にそれしか選択肢がないためでもあるのです。






実際に招集した選手の中でサウスゲート監督の
手の内にあるのはフィジカルと身体能力の高い
中盤の選手だけです。



これを改善するには
約2年ぶりに代表復帰したウィルシャー
『ミニ・イニエスタという異名もある
ハリー・ウインクス
を招集するのがベストです。

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(getty imagesより引用)


ウィルシャーレジスタタイプで、攻守のバランスを
考えながらゲームメイクをするタイプ
であり
ハリー・ウインクスはより攻撃的でフィニシュに
絡むようなパスを前線に供給する選手です。


どちらも違ったタイプの選手ですが
ストロングポイントであるカウンターを選択肢として
残しつつ、ポゼッションを取り入れるのであれば
どちらか一人を中盤の位置に入れるか
または試合の途中から違いを生み出す使い方を
する
のが理想でしょう。







チェルシートッテナム+○○





中盤でのゲームメイクに焦点を当てて
サウスゲートが改善に乗り出せば
○○のところに入るのはおそらく
マンチェスター・シティです。




そうなればロシアで間違いなく
イングランド代表が嫌われ者になれるであろう。






今日も読んで頂きありがとうございます。

このブログが皆様のお役に立てれば幸いです。

次回のW杯の出場国紹介は
ポルトガルを紹介したいと
思っておりますので、宜しくお願いします。



ではまた!