『ロナウド大爆発!!ハットトリックの裏側。』~レアルマドリードvsレアル・ソシエダ リーガ第23節
第22節のレバンテ戦の敗戦から
どう修正をいれて、この23節そしてCLの
パリ・サンジェルマンに望めるかが
焦点となる一戦です。
レアル・ソシエダは現在14位であり、
レアルマドリードのレアル・ソシエダとの通算成績が80勝21敗37分と相性がいいので、
取りこぼしか決してできない一戦です。
フォーメーション
ホームのレアルマドリードは
中盤フラット型の[4-4-2]の予想でしたが
守備のシステムが[4-4-2]なだけであり、
実際は攻撃時には[4-3-3]です。
ルカス・バスケスが右WGに入ったり
アセンシオが左WGに入ることで前線が
3枚になる柔軟なシステムです。
疲労の溜まったカゼミロ、絶好調のベイルは、CLに万全な状況で望ませたいため休養という意味合いを
込めてベンチスタートでした。
カゼミロを外してくれて個人的には
嬉しかったです。
一方のレアル・ソシエダは
攻撃時は[4-3-3]で、守備時は[4-4-2]の
フォーメーションでした。
今シーズンのレアル・ソシエダの
総得点数は41点でリーグ4位、総失点数は
40失点でリーグ17位という数字から
わかるように、攻撃偏重型のチームです。
しかし、攻撃の要である
ウイリアン・ジォゼが怪我で離脱しているため、
代わりに出場する若手選手が
どれほど活躍できるかが問われる
一戦になります。
ロナウド大爆発!!!
結果から先に言うと5-2の快勝でした。
また、タイトルにもある通りロナウドが
ハットトリックをしました。
今季は、得点が伸び悩んでいた
ロナウドですが、CLを目前のこの時期に
調子を上げてくるとは、流石としか
言いようがありません。
今回は、そのロナウドの得点に
フォーカスした記事にし、またロナウドの
魅力について改めて紹介したいと
思います。
・1得点目
ロナウドの1得点目は前半27分に
決まります。
①左サイドでボールをキープした
アセンシオがマルセロにパスを出します。
※図の記号の見方
→・・・マークしている選手
・・・→・・・移動した方向
ー・・・パス
■(赤いスペースを)・・・空いているスペース
②マルセロが左サイドを縦に突破します。
③二つの空いてるスペースのうち右のスペースを使って
ロナウドがペナルティエリア内に走り込みます。
④マルセロがクロスを上げ
ペナルティエリアに入ってきたロナウドが
クロスに合わせてゴール
このゴールはロナウドが
相手の小さな綻びを瞬時に認識して
空いてるスペースを使ったという判断力が
項を制します。
前半早々の得点もロナウドが
左サイドでタメを作ることにより
ルカス・バスケスが走り込む時間を稼ぎ、
クロスを合わせて、ゴールが生まれました。
このように、いくつかの選択肢から
瞬時に最善のプレーを選択することが
この試合ではできていて非常に
素晴らしかったです。
・2得点目
2点目は37分の得点で
コーナーキックを合わせてゴールが
決まります。
コーナーキック前のポジショニングは
上の図のような感じです。
②ヴァランとセルヒオ・ラモスに
ついていたマークがロナウドに集まります。
③相手のCBのエルストンドの背中からタイミングよく
エルストンドの前に飛び出しヘディングでゴール。
このシーンはモドリッチのキック精度の高さ、
ロナウドの競り合いの上手さが噛み合い
この得点が生まれました。
もちろん二人ともコーナーキックの練習は
しているとは思いますが、
普段モドリッチが蹴らない中、精度の高い
ボールを供給していたので驚きました。
一方のロナウドは競り合いの上手さが
調子の良し悪しの判断基準の一つでも
あるので、今回このような形で
得点できたことはCLに向けて
非常に喜ばしいことです。
また得点には直接絡んでいませんが
ベンゼマのニアに入ってファーに流れ
再びニアに入るおとりの動きも
素晴らしかったです。
報道などで、ベンゼマは得点力のなさゆえに、不調だと騒がれていますが、私はそうは思いません。
理由は、得点こそはないですが、
ロナウドのためにスペースを作るおとりの動き、
そしてネガティブトラディションの際の
ファーストディフェンダーとしての動き、
後方の選手の攻め上がる時間を作る
キープ力などの戦術的な動きは
しっかりとできているためです。
今でこそ地元のファンに
認められていますが、レスターの岡崎慎司と
同じような役割をベンゼマは
担っているのです。
・3得点目
ロナウドの3点目は後半35分に
生まれます。
自陣でボールを奪い、イスコが
ベンゼマにロングパスを出します。
①ベイルがロングボールを後ろから
上がってきたロナウドに落とします。
②ドリブルで前進しながら再び
ベイルに戻します。
③ベイルがシュートを打ちます。
④こぼれ球をロナウドが押し込みゴール。
このゴールも一点目と同じ
相手のDF間のスペースを利用した
得点です。
図を見て頂ければわかりますが
空いている右のスペースをベイルが
シュートコースに使い、左のスペースを
ロナウドがフリーランに使うことにより
得点が生まれました。
若いときに比べて、テクニックによる
ドリブル突破などの個人技での打開が減り
ボックス内での得点に絡む仕事が
現在のロナウドのプレースタイルなのです。
ドリブル突破などの個で打開する能力は
年齢と共に衰えましたが、ボックス内での
決定力、また大一番で決める勝負強さ、
当たり負けしないフィジカル、相手の
危険なエリアを察知する判断力などの
魅力がロナウドにはあります。
また、17/18シーズンの
CLグループステージでは6試合9得点と
大一番での勝負強さを発揮しています。
なので、2日後に迫ったCL、1legの
パリ・サンジェルマンにも
期待ができますね。
今日も読んで頂きありがとうございます。
このブログが皆様のお役に立てれば
幸いです。
ではまた!
14日(日本時間→15日AM04:45)に迫った
ラウンド16の1legは、ホームの
サンティアゴ・ベルナベウで
パリ・サンジェルマン戦が行われる。
ホームのマドリディスタの圧倒的な
歓声を味方に、ベルナベウを君にとって
最高の夜にしてくれ。
マドリディスタの一人として
最高の結果を望み、力の限り日本から
応援したいと思う。