イタリアのバルセロナ!?セリエAに逆風を吹き込むナポリ
本日はナポリについて詳しく説明したいと思います。
CLではグループステージ敗退でしたが
現在のセリエAではインテルに次ぐ2位
という好成績を修めています。
ナポリはサッカーを見始めた方よりは
サッカー玄人の方が魅力を理解できると思います。
ナポリの基本知識
・フォーメーション→4-3-3
・CK→(右)カジュホン(左)インシーニェ
・FK→(左右とも)インシーニェ
・ビルドアップ→GKを含め、ショートパスで繋ぐ
・攻撃エリア→基本的には左サイドで作り、
右に展開
・DFライン→基本高いラインを保ちつつ
裏ケアの意識が高いせいか裏に出されたら
すぐ後退
・守備戦術→DFはゾーンだが、中盤から前の選手はゾーンとプレスを使い分ける
・攻守のバランス→攻撃70%/守備30%
・セットプレー→ゾーン
(基本フォーメーション)
ナポリの魅力
・スーパースターはいないが、技術が高い選手が多い。
ナポリの選手は何人かではなく、
スタメンの選手全員が、パスを受ける際の
ポジショニングが優れています。
つまり、間でタイミング良く受けれる選手が多いのです。
この能力は、バルセロナのメッシやイニエスタが得意とするプレーであり、ナポリでは特に左のハーフでキャプテンのハムシク、スペイン代表のカジュホン、イタリア代表のインシーニェを中心に
こういったプレーが得意です。
具体的には、相手の動きを見てタイミング良く動いてフリーになる動きのことです。
試合を観ていると全員がこの動きをする
ため、パスコースが多い印象を受けます。
またこの能力が優れているせいか、
インサイドハーフのハムシクとアランがDFラインに下がってくる動きが(サリーダ・ラボルピアーナ)ほとんどないです。
もちろんDFラインに下がってボールを
受けるメリットはあります。
前線からのプレスが守備戦術の常識と
なりつつある昨今では、DFへのプレッシャーが高いので、中盤のMFが降りてくるこの動きを行い、数的有利な状況を
作り出し、ビルドアップのサポートをします。
例えば、レアルマドリードではモドリッチやトニ・クロースがこのような動きをしてレアルのパスの受け手・出し手を担っています。
しかしナポリは違います。
後方のクリバリ、アイビオルなどのDF陣がビルドアップが得意であり、ハムシク、アランの中盤でのポジショニングも上手いため、中盤に残っていようが縦のパスコースが生まれます。
これによって、中盤からコンビネーションで崩したり、サイドに展開してクロスなど、非常に攻撃的な攻めが可能になります。
・守備の柔軟な対応
基本的には、ボールを持って試合を支配したほうがいい形であるが、相手に押し込まれた展開になっても戦える柔軟性も備え付けているのです。
守備はフォーメーションが4-3-3のため
MFより前の選手が基本的にはハイプレスをかけ、余ったCBにインサイドMFで対応する。
後方の選手は基本的には高いラインを敷き
裏のスペースに出されるとすぐに後退して
対応する。
攻撃的なチームだが、守備のバランスも取ることもできるチームです。
弱点
セットプレーやパワープレーが
弱点です。
パスで繋ぐことを優先的に考えて、
選出されたメンバー構成のため、高身長で空中戦の強い選手がいません。
グアルディオラのマンチェスター・Cやバルセロナなどにも同じようなメンバー構成、戦術を取っている
ため、この2チームもまた同じ弱点を持っています。
主な攻撃パターン
「左で作って右で決める」のが
ナポリが頻繁にとる攻撃パターンであり
この形からの得点も多いです。
具体的には、インシーニェにボールが
入った後に、斜め後ろに方向にカットインをしてDFラインを引き付け、空いたDFの裏のスペースにカジュホンが走り込み
インシーニェが高い精度のクロスを蹴り
カジュホン合わせるというような形です。
(詳しくは下の図・動画を参考にして
ください)
Jose Callejon 2014/2015 Goals & Skills - YouTube
(Alexsoofulさんの動画引用)
ナポリ紹介はこれで終わりです。
語ってないところで言うと、アランと
ジェリンスキの右インサイドハーフの競争やジョルジーニョと若手のディアワラの競争などもチームとってはプラスであり
選手層の厚さでもあります。
また色々なチームの紹介をして
皆様がサッカーをより楽しめるように
なって頂ければ幸いです。
今日も読んで頂きありがとうございます!
ではまた明日!