『レアル目線の戦術分析でわかる』レアルが点を取れなかった理由
さて前回の記事の続きです。
『ビルバオ目線の戦術分析によってわかる』
レアルマドリードが点を取れなかった理由を
一読してからこの記事を読むことをおすすめ
します。
前回、イスコの徹底的なマークと
中盤とDFラインの間を狭くすることにより
イスコ封じ+モドリッチ・クロース封じを
同時にこなしたことがビルバオがレアルを
0点で押さえた理由だと説明しました。
しかし、実力や個々の能力の差が歴然なレアルに対策はなかったのか?
実は2つのビルバオの弱点がありました。
①揺さぶりに弱いDFラインが
②ドリブルで突破されると守備システムが崩れる
①については、8分のカウンターからの
ベンゼマがチャンスを作ったシーンでは
左SBとCB2人共中のロナウドにマークを
ついて、後ろにいたベンゼマはフリーという
状況が生まれたり、36分のマルセロからの
クロスにロナウドのヘディングシュートの際にも数的同数だったが、ロナウドがフリーだったり、ワッタッチで攻撃のサイドを変えるパスで崩した際にはビルバオの守備が翻弄されていたなど、DF陣の脆さが露呈していた。
だがレアルはイスコを効果的に使えなかった
(サイドにいようがプレッシャーがかかっていた)のと、前線との人数をかけたコンビネーションがコンパクトな守備によってできなかったりと弱点を突くことが相手の守備戦術によって
できなかった。
なので、サイドからの単調なクロスが
多くなっていたのだ。
そして②については、特に終盤に何としてでも得点がほしい状況でレアルのCBも上がり
数的優位な状況が生まれた際に、露呈した。
一度一人の選手が抜かれると周りの選手も
ボールウォッチャーになり、ボールを持った選手に3~4人寄る状況ができて、中央のスペースも空いており、その周りレアルの選手がフリーになっていた。
途中から相手の中盤をドリブル等で崩し、中央のスペースを使えていたら、また結果も
変わったであろう。
話は変わるが、この試合のレアルの選手の
イエローカードによって、次節のセビージャ戦が危機的状況になった。
カゼミロ、カルバハルは累積警告で
次節出場停止であり、守備の要のセルヒオ・
ラモスに関してはレッドカードで次節出場停止である。
強豪セビージャとの対決だけに、守備の選手を
3人欠くのは非常に痛いが、是非とも勝って
少しでも縮めたいところだ。
今日も読んで頂きありがとうございます!
このブログが皆様のお役に立てれば幸いです。
ではまた!