最後の砦からビルドアップ、攻撃の出発点への変化~ディフェンダー~
今回はポジション紹介第二段!
ディフェンダーを紹介したいと思います。
ディフェンダーと言われると大きく分けて
二種類あります。
今日はその中でもCBというポジションを紹介したいと思います。
(CBとSBは同じディフェンダーと言えど役割が違うため、頭の中が複雑にならないように二回に分けて、それぞれについて説明したいと思います)
有名な日本人選手でいうと
吉田麻也選手(現サンサンプトンFC所属)・森重真人選手(現FC東京所属)・槙野智章選手(現浦和レッズ所属)・去年クラブワールドカップで
レアルマドリードを追い詰めた、鹿島アントラーズのディフェンダー、植田直通選手・昌子源選手などがCBを本職としています。
こう見ると海外でプレーしている日本人が少ないですね。
その理由は別の機会で説明したいと思います。
ところで日本サッカーで言うCBは、上手い選手を前線のポジションに当てはめ、
その残りをCBを含むディフェンダーに当てはめるイメージがあったりすると思います。
(草野球で言う、内野を先に決め手外野は余り物でみたいな感覚です)
しかし海外では上手い選手や足の早い選手などの能力の高い選手こそディフェンダーにする
という傾向があるそうです。
そこにはサッカーに対する考え方の違いや
近年ディフェンダーにも求められるプレーや能力が変わってきているということが密接に
関係していると私は思います。
次にCBの仕事について説明してその違いも含め「CB」というのはどういうポジションなのか説いて行きたいと思います。
CBの仕事
①相手が攻撃している際の相手FW(フォワード)をマークして仕事をさせない・得点を与えない守備
②攻撃時のCBからビルドアップ
③セットプレーやパワープレー時の攻撃参加
④周りの選手への守備的な指示出し
これが主なCBの仕事となります。
まず始めに、①について説明したいと思います。
これはディフェンダーという言葉を聞いたら、一番に想像する仕事です。
大ピンチでCBとFWが一対一で勝負するシーンでDFが相手FWを止めるとCBの重要性に気づかされますよね。
守備時にCBに必要な能力は、予測力・フィジカルだと思います。
具体的に説明すると、パスコースを予測して、
パスが相手選手に渡る前で取って(パスカット)攻撃に繋げたり、セットプレーや身体のぶつけ合いなどで負けない身体(フィジカル)の強さなどのことを予測力・フィジカルと言います。
次に②についてです。
これはここ最近になってから、新しくCBが
必要とされるようになった仕事です。
なぜ必要になったか?
GKの記事でも触れたが、現代サッカーでは
ハイプレスが基本戦術になっているチームが
多いためである。一昔前まででは、中盤のMFと呼ばれるポジションの選手が攻撃の出発点とされていた。
しかし、今ではハイプレスによって
中盤にスペースがなくなり、ボールを受けるにも、パスを出すにしてもマークされている選手が多くなり、難しくなった。
そのための対策として、攻撃の出発点を一列下げた結果が
ディフェンスの選手からのボール回しに
繋がっているのだ。
次に③についてです。
この仕事は昔から言われていることでもあり、
かつCBにあれば武器になる能力でもある。
背の高いCBや背が大きくなくてもゴール前の競り合いなどに強いCBは、コーナーキックやフリーキックや
負けていてどうしても点が欲しい場面に
自陣のゴール前のポジションを離れて、敵陣のゴール前にポジションを取る。
それにより、数的有利な状況を生み出し、
より点が取れる確率をあげて、相手に驚異を与える。
逆にCBが攻撃参加をしてゴール前にいたときに
相手にボールが渡りカウンターをされたら、CBが守っていたポジションがガラ空きになり
一気にピンチを招くというデメリットもある。
最後に④ついてです。
さて考えてみましょう!
ボールを持っている選手が自分の10m前にいるとします。(CBの位置とFWの位置にいる2パターンとして考える)
前しか見えないが、フィールドプレイヤー全員見えるCBの位置にいるのと、前は見えるが後ろにいる選手は全く見えないFWの位置にいて守備の指示を出すのでは、どちらが上手く守備の指示を出すことができるでしょうか?
そうです。CBの位置です。
全員を見れるポジションにいれば、相手のどの選手が自由にプレーしていて、そこに自分達の
選手をボールを奪いに行かせる指示を出しやすいです。
そのためCBによる守備時の指示が仕事としてあるのです。
長くなりましたが、日本人選手は①③④は
できても②が出来ません。
理由は、ハイプレスという戦術が
日本のJリーグのクラブに浸透しておらず、
CBからのビルドアップの必要としてないため
そういった元々能力が備わってないためです。
JリーグでCBがプレッシャーをかけられると
焦って遠くにボールを蹴ってしまう光景が
頻繁に見られるのは能力の備わってないこと
(ビルドアップ)はできないためであるとされています。
またCBというポジションは、前述の通り
日本では余り物でやる風潮が強いため
元々能力の高い選手がやらない、さらに
技術的な部分が海外に追い付いていないという
ことも考えるべきです。
次回は、近年戦術的に重要度が増している
SB(サイドバック)について紹介したいと
思います。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
このブログが皆様のお役に立てれば幸いです。
ではまた!
※なるべく初心者向けに書いておりますが、
ここがわからないなどございましたら
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